前編は、神道と仏教を中心とする近代日本において、異文化であるキリスト教や新宗教がどのように需要されてきたのかを論じています。
この本では、神道を仏教を「体制」を支える宗教と定義しており、その対極としてのキリスト教の思想を解説しています。天理教などの「教派神道」や霊友会・立正佼成会などの新宗教については、「多重信仰」という概念を用いて解説しています。
中編は、筆者が勤務する北海道大学の学生を対象に行った宗教意識のアンケート調査を中心に構成されています。
これは、非常に資料的価値の高いものです。現代日本人の宗教観を考える上で重要な資料であり、多くの宗教者が参照すべきデータだと存じます。
後編は、北大を中心に筆者が講義を行う学校の学生を対象に行った生死観についてのアンケート調査を中心に構成されています。
例えば、「死を恐怖に感じるか」「来世の存在を信じるか」といった内容です。
これらの調査を踏まえ、日本仏教や宗教に対する提言を結章で述べています。
浄土宗が、どのような理由で成立したのかを解説した一冊。浄土宗は、「南無阿弥陀仏と唱えるだけですべての衆生が極楽浄土に往生できる」という思想で、開祖は法然です。第1章では、法然が比叡山での修行を経て、浄土宗を開くまでの過程を詳細に解説しています。
第2章では、浄土宗の思想にまつわる諸問題についての解説が展開されています。
人は、それぞれ異なるものをなぜ同種のものと認識するのか。8世紀インド仏教学僧による論の和訳研究。校訂テキストを付す
スティラマティ作『五蘊論釈』に関する画期的な成果。仏教用語の基準訳語集の提供を目指すバウッダコーシャ・シリーズの完結編。
インド仏教の認識論・論理学を代表する学匠ダルマキールティの専門用語を平易な日本語で翻訳・紹介する。仏教研究者必読の一冊。
発行年月日:H01.04
発行年月日:H31.03
発行年月日:H25.06
発行年月日:H18.11